改・ペース予想について1

[元の投稿時間] 2011-01-27 01:11:37

 「昔より各馬の力量差が少なくなった」との感想を見かけます。

 ラップタイム分析、つまりはレースの流れ方を見ているあみーは「不利な展開・ペースを覆して好走できる馬は限られている」という感想を持っています。これはつまり、先ほどのことをあらわす欠片ではないでしょうか?

 ペースが不利なものであれば、調教が抜群でも着順を落とす馬がいます。
 ペースが有利なものであれば、近走に見所がなくとも勝ってしまう馬がいます。

 この記事では引用図書に注釈を入れながら、ペースとその予想の仕方を考えていきます。(2011/01/27)

 引用図書 : アメリカ競馬戦略9つの頂点 自由国民社
 引用項目 : ペース分析 トム・ブロハマー(上記 p49-p92)


------- ペース予想の基本的な考え方 --------

 オクラホマの有名な予想家ジム・ブラッドショーはかかる問題点を単純化して、次のように言っている。「ただの競馬じゃないか。どの馬が逃げて、どの馬が追いかけるかを考えればいいのさ」。
 ジムの言葉は、実に含蓄にみちている。ペース予想の基本的な考え方は、レースの前半のペースを検証して、そのペースが逃げ馬や先行馬にどの程度エネルギーを消耗させたかを推し量ることにある。その次には、逃げ馬の背後を走る馬や追い込み馬が好走する可能性はそのペースでどれくらいかを考える。[p51-p52]


※ あみーは2010年の中央競馬を表す漢字一字として「遅」を挙げます。クラシック2冠に象徴されるように、スローペースが頻発しています。
 逃げようとする意思があればどの人馬にも逃げる可能性があり、追い掛ける人馬はただ“付いていく”だけで、“突いていく”ことをほとんどしません。ゆえに「どの人馬が逃げを争うか」を検証すれば良く、追いかける人馬はそれぞれどの位置取りに付くかを考えれば良いのです。

 逃げた人馬がどのようなペースを作るかは、ラップタイム分析が強力な武器になります。逃げて好走した人馬ならば、そのペースを再現すれば良い…はずなのですが、ここにも「スローペースは逃げ馬に絶対有利」との誤解が邪魔をすることがあります。

 たとえばアグネスワルツ。この馬は素晴らしいスピードとその持続力を持っているのですが、2010年秋の逃げはスローペースの上がり勝負での逃げ。スローペースの上がり勝負は前目につけた瞬発力上位馬が極端に恵まれる流れですから、瞬発力があまりないアグネスワルツはそのスピードを中途半端に浪費し、スピードの持続力を生かせず、敗戦しているように映ります。

 こうした誤解があることを踏まえつつ、逃げるだろう人馬が作るペースを想定し、その流れによる位置取りでの有利不利、適性の有無を考えていくのがペース予想の基本となります。


------- 逃げ馬の概略 --------
※ 先行馬との混同を避けるため、引用文中の「先行型」やそれに類する表現はすべて「逃げ馬」に改変しています。

(1) 逃げ馬
 最大限の能力を発揮するためには前半から先頭に立って後続をリードしていかなくてはならない。逃げ馬が最大限の能力を発揮したレースを見極め検証するのが重要である。勝つか、勝てないまでも好レースをした場合である。逆に、逃げ馬が最高の能力を発揮しなかったレースは、絶好の勝機が訪れた時のレースを考え、捨てる。[p53]

※ 逃げ馬は気性的な理由や馬群を抜け出すための瞬発力の不足から、先頭で競馬をしペースを握らなければその能力を発揮し切れません。過去に逃げ切った・逃げ粘った際のラップ分析をもとに、その馬にはどのような流れが向くのか、また向かないのか、今回騎乗する騎手はそのペースを作れるかを考え、ペースを想定します。
 仮に、好走した際のペースの再現が難しいと考えた場合は狙いを下げるか、できれば次に狙うべき機会まで勝負を控える必要があります。


改・ペース予想について2に続きます)
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著者:あみー

4~5歳牡馬相当。軽い芝の長距離◎?(重い芝・中距離△? 中長距離▲?) 荒れ馬場・道悪△? ゲート:△? 先行力:F? 底力:E? キレ:F-? 持続力:D-?(甘め) 平坦○、急坂△。逃げ○、逃げ以外△