改・ペース予想について2

[元の投稿時間] 2011-01-27 01:17:21

改・ペース分析について1からの続きです

※ 先行馬との混同を避けるため、引用文中の「先行型」やそれに類する表現はすべて「逃げ馬」や「逃げ」に改変しています。

 引用図書 : アメリカ競馬戦略9つの頂点 自由国民社
 引用項目 : ペース分析 トム・ブロハマー(上記 p49-p92)


------- 逃げ馬の概略つづき --------

逃げ馬
 ペース予想でいちばん重要なのは、前半のペースからレースの筋書きを分析することである。大部分のレースは逃げ馬あるいは逃げ馬の直後に位置した勝つ(※1)ので、どの馬が逃げ馬であるかを見極めるのに大いに注意を払わなければならない。逃げ馬とみなされた馬が、あらゆるペースの中でレースの筋書きのカギを握ることになる。単騎の逃げ馬に賭けるのが競馬ではベストの方法のひとつだ(※2)。もし数頭が逃げ争いをするような展開になれば、おそらくお互い競り合ってペースは加速し、後方待機馬に有利になる(※3)。逃げ馬でも、先頭を奪えるだけのペース指数がない馬は、優勝争いの対象にはならない。(※4)[p53]

※1 引用項目はダート短距離に焦点を当てているため、このような結論を書いていると思われます。芝や中長距離でも、逃げ・先行馬に位置取りの利があるのは変わりません。本記事での注釈は、芝や中長距離にも通じるようにしています。

※2 逃げ馬とその騎手がペースを握るのは日本でも同じ。それが楽に逃げられるとなれば、逃げ馬は逃げ切りor逃げ粘りやすく、他馬はそれを捉えるのに苦労します。

※3 一般にハイペースと呼ばれる「前傾型」のラップ類型のこと。ハイペース=追い込みが絶対有利との認識がありますが、これも誤解を含んでいます。ハイペース・前傾型の展開では、位置取りが前の馬ほど負荷が高いのは当然ですが、後方待機の馬も普段以上の追走スピードを求められ、終いに脚を残せない馬がいるのです。
 ハイペースで追い込んでくるのは、速いペースを追走しながらもバテずに終いまで末脚を伸ばせる馬です。あみーケイバではこの能力が高い馬を「底力(=ハイペース耐性)のある馬」、もしくは「末脚の持続力に秀でる馬」と表現しています。
 
※4 スピード上位の馬に競り掛けたため、オーバーペースになり終いの余裕がなくなる=逃げ潰れる例。もしくは、瞬発力不足を位置取りの差で補っていた馬が、それを補えなくなった場合を示しています。


--------- 逃げ馬中心の展開例 ----------

(1)単騎の逃げ馬は常に勝ってしまう脅威を秘めた馬である。単騎の逃げ馬は、最後に必ず掴まる末脚の甘い馬は別として、レースのペースと出走各馬の位置取りとを支配する存在である。こういう馬に賭けるのは、競馬ではもっとも堅実な方法のひとつである。[p54]

※ 単騎の逃げ馬。逃げようとする人馬が他にいない場合+その馬が得意とする馬場やコース設定などの条件が揃っていれば、逃げ馬を狙える絶好の機会。逆に、その馬が苦手とする馬場やコース設定、騎手がその馬の得意なペースを作れない危険があると考える場合には、いかに単騎の逃げ馬といえども慎重な検討が必要になります。


(2)同等の力を持った逃げ馬が2頭いるレースは、思ったほど激しい逃げ争いにならないものだ。双方の騎手がお互いの出かたを窺い、末脚を残そうと考えるために、かえってリズムよく走ることがあるからである。レース前には激しい逃げ争いと思われたものが、終わってみれば逃げ馬2頭による1・2着となって、未熟なペース分析予想家が仰天することがよくある。ところが、3頭目の逃げ馬が加わった場合には、ほぼ確実に激しい逃げ争いが起こる。[p54]

※ 逃げ2頭のレース。09'エリザベス女王杯のクィーンスプマンテ&テイエムプリキュアといえば、「チキショー、やられたレースだよ!」と思い出す人が(自分を含めて)いるのではないでしょうか。

 ともに前走の京都大賞典で大逃げを打ち、9着、14着と敗れていて「逃げても自滅する」と思い込んでいました。恐らく他馬の騎手も同じで、捕まえに行く意識が働かなかったと思われます。その結果、テン3Fと次の3Fが例年より遅く、残る2F+上がり3Fのロングスパートという流れを許しました。「捕まえに行く必要がある」と考えたならば、前半のスローペースを見逃さず、離れずに追走していたでしょう。

 馬も単騎で走る場合より気を抜きにくくなるそうで、同程度の先行力がある逃げ馬が2頭いた場合は、その2頭によるワンツーも視野に入れて予想する必要があります。


(3)展開例…というより、例外的な超一流の先行馬についてなので省略


(4)逃げ馬が数頭いるレースの中に1頭だけスピードに抜きん出ている馬がいた場合、他のすべての逃げ馬は勝敗の対象外になる。先手を奪うことができない逃げ馬は馬券の対象にするべきではない。[p54-p55]

 さきほどの※4に同じで、スピード上位の馬に競り掛けたため、オーバーペースになり終いの余裕がなくなる=逃げ潰れる例。もしくは、瞬発力不足を位置取りの差で補っていた馬が、それを補えなくなった場合を示しています。


(改・ペース予想について3に続きます)

著者:あみー

4~5歳牡馬相当。軽い芝の長距離◎?(重い芝・中距離△? 中長距離▲?) 荒れ馬場・道悪△? ゲート:△? 先行力:F? 底力:E? キレ:F-? 持続力:D-?(甘め) 平坦○、急坂△。逃げ○、逃げ以外△