改・スピードの違いについて

[元の投稿時間] 2011-02-09 00:06:30

 『距離ごとに平均時速が違う。』ということを改めて確認する記事です。グラフはJRAが発表している中央競馬レコードタイム(芝)から重賞の施行距離に限って抜粋し、平均時速を求めたものです。

 なお、2200m、2400m、3000mの平均時速はレコードタイム表から抜粋せず、ディープインパクトの天皇賞(春)のラップタイムより、遅いラップタイムから順に引いたタイムを元に算出しています。
※ この方法は「ラップとデータの真実」上田 琢己 白夜書房にて紹介されていたものです。


あみーケイバ-ave-speed  あみーケイバ-平均時速(横棒)


----- 距離が短いほどスピードが速い -----

 当然といえば当然ですね(^^;) 長距離は道中でペースが緩みやすく、実際にこの速度で走っていることは少なそうですが。

 このスピードの違いがあるためトウショウシロッコのように1800mでマイラーのスピードに苦しむも、距離延長のスタミナに不安がないため2000m→2200mと距離が延びると安定する馬がいると言えそうです。

 2400mを得意とする馬がマイルのスピードに順応できるというのは、平均速度の差を考えれば非常に困難に映ります。逆に距離適性の短い馬が、絶対能力の違い=桁違いのスピード持続力で距離をこなすことはできそうです(08'菊花賞オウケンブルースリ、09'JCウオッカ)。


----- 距離が短いほどスピード差が大きい -----

 「スプリンターはスペシャリスト」だとか「スピードの絶対値が違う」と表現される短距離馬。距離が短いほど前後の距離とのスピード差が大きくなることから、付いて行ける馬は限られる=スペシャリストと表現するのも納得。


---- スピードとスタミナの比率が変わる距離 ----

 引き続いてスピード差に注目。一般にマイルと中距離に分けられる1600mと1800mでは、区分け通りややスピード差が大きくなっています。2400mと2500mや3200mと3400m以上でスピード差が大きくなっていますが、これらはディープインパクト効果を算出していないためとも考えられ、除外。

 注目したいのは2000mと2200mです。1800mより長い距離では距離間のスピードの差がマイル以下に比べて小さくなりますが、この距離間だけはスピード差が少し大きくなっています。

 たとえば、エリザベス女王杯は距離だけを考えるなら秋華賞+200mですが、一転してスタミナ型の牝馬が好走することがあるように感じるのです。近年の好走馬ではリトルアマポーラやテイエムプリキュアなどが思い浮かびます。

 求められるスピードとスタミナの比率が逆転し、スピードは不足するもスタミナに秀でる馬たちが活躍し始める距離、それが2200mではないでしょうか。


--------- あとがき ----------

 ふと思ったのはタイキシャトルの引退レース。あれは調教を嫌がり始めて仕上げきれなかったとか、いろいろな敗因が言われていますが、スプリンターのスピードに屈した一面もあったのかなぁ…。(2011/02/05)

著者:あみー

4~5歳牡馬相当。軽い芝の長距離◎?(重い芝・中距離△? 中長距離▲?) 荒れ馬場・道悪△? ゲート:△? 先行力:F? 底力:E? キレ:F-? 持続力:D-?(甘め) 平坦○、急坂△。逃げ○、逃げ以外△