芝質について理解が深まれば、現在の芝が軽い芝なのかどうか、その馬が現在の芝質に合いやすい血統なのかどうか...などが判断しやすくなり、予想の助けとなるでしょう(カッコつけ)。
[16/12/31] 中山競馬場のデータを2016年終了現在のものに修正
[16/12/30] 中京競馬場、阪神競馬場のデータを2016年終了現在のものに修正
「各競馬場ごとの芝質」から探した回数が圧倒的に多かったため、「芝質から競馬場を探す」を削除しました。
1. 東京 2. 中山 3. 京都 4. 阪神
5. 中京 6. 札幌 7. 函館 8. 福島 9. 新潟 10. 小倉
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芝質の割合(2016年・前年比)と該当した週・シーンなど
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標準的な芝(約66.0%・9.0%↓。良馬場、通常時など)
全10場でもっとも芝質の偏りが小さく、多くの週が標準的な芝で開催されます。馬場適性で上げ下げが必要なのは、5~6月開催の好天時や開幕週以外の雨の残る馬場くらいで、馬場適性を予想に活用しづらい競馬場と言えます。
また、近年の馬場整備(エアレーション、シャタリングなど)の影響か開幕週から差せる柔らかい馬場(=末脚の要求度が高い馬場)が最近のトレンドで、徐々に踏み固められて芝質が少し軽くなり、馬場が傷み始めると再度芝質が重くなる...というように、変化の仕方が以前とは変わっています。
関連記事:結果から考える狙い方 #東京競馬場
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芝質の割合(2016年・前年比)と該当した週・シーンなど
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標準的な芝(約59.0%・4.0%↑。通常時)
2014年に行われた路盤改修で排水性が劇的に改善。その影響か芝質が少し軽くなり、
また、近年の馬場整備(エアレーション、シャタリングなど)の影響か開幕週から差せる柔らかい馬場(=末脚の要求度が高い馬場)が最近のトレンドで、徐々に踏み固められて芝質が少し軽くなり、馬場が傷み始めると再度芝質が重くなる...というように、長期開催でも芝質の変化が穏やかに&変化の仕方以前とは異なっています。以前のような「重い芝・タフな展開での消耗戦」が起こり難くいので、十分に注意したいです。
関連記事:結果から考える狙い方 #中山競馬場
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芝質の割合(2016年・前年比)と該当した週・シーンなど
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標準的な芝(約68.9%・14.6%↑。通常時)
中央4場の中で
ただ、開幕週から差せる柔らかい馬場(=末脚の要求度の高い馬場)が最近のトレンドで、長期開催でも芝質の差が開催を通じて小さくなっている印象があります。
関連記事:結果から考える狙い方 #京都競馬場
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芝質の割合(2016年・前年比)と該当した週・シーンなど
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標準的な芝(約56.5%・1.5%↑。通常時)
中央4場の中で
阪神外回りの新設、中山競馬場の路盤改修などで、"急坂コース"という括りでも両者の芝質の差などが広がっている点に注意したいです。
関連記事:結果から考える狙い方 #阪神競馬場
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芝質の割合(2016年・前年比)と該当した週・シーンなど
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標準的な芝(約75.0%・22.9%↑。通常時)
長い直線+ローカル競馬場では唯一の急坂を持ち、芝質の偏りが小さい競馬場。
2016年は馬場が一変し、高速化&耐久性向上。標準的な芝が長く続くようになり、重めの芝の割合が大きく低下しています。重賞でもこれを象徴するような高速決着が続いていて、リニューアル後2・3年との傾向のズレや今後の変化に注意したいです。
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芝質の割合(2016年・前年比)と該当した週・シーンなど
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標準的な芝(約33.3%・±0.0%。開幕週など開催序盤)
全10場でもっとも平坦+洋芝のみという組み合わせから、重めの芝で開催されやすい競馬場。馬場が良好なうちは、馬場適性の差があまり出ない印象があります。
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芝質の割合(2016年・前年比)と該当した週・シーンなど
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標準的な芝(約45.8%・45.8%↑。通常時)
全10場でもっとも重い芝質の競馬場...ですが、近年は芝の耐久性向上・高速化が目立っていて、芝質が軽く&時計レベルも早くなっています。重賞でもこれを象徴するような結果が続いていて、以前のような「重い芝・タフな展開での消耗戦」が起こり難くなっていることに十分な注意が必要です。
『芝の耐久性向上・高速化の例』
16'函館スプリントS : 軽斤量の3歳馬がレコード決着でワンツー
16'函館記念 : 6年連続で6枠より外の馬が連対できず&以前は不利だった逃げ馬が2勝目
16'函館2歳S : 以前は1分10秒台の決着も、1分9秒台の決着が2例目
2016年最終週 : 内有利の傾向が残る。雨の影響を受けた週が大半だったにも関わらず
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芝質の割合(2016年・前年比)と該当した週・シーンなど
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標準的な芝(約42.5%・+6.1%↑。良馬場時など)
高低差が比較的小さい割に重い芝質の競馬場(小刻みな起伏や3~4角のスパイラルカーブなどの影響?)。ディープインパクト産駒の期待値が低く、Hail to Reason系(非SS系。Roberto系など)の期待値が高い印象があります。
馬場の耐久性が高くなっていて、大外からの差し・追い込み馬が効き難くなっている印象。特に、七夕賞や福島記念ではいずれも開催2週目に移動したこともあってこの傾向が強く、内で脚を溜めるか、好位に付けられる先行力の兼備が求められるようになっています。
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芝質の割合(2016年・千直除く、前年比)と該当した週・シーンなど
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標準的な芝(約23.1%・31.1%↓、内回りは約100.0%。春・秋開催、外回りの開催後半など)
全10場の中で軽い~軽めの芝の割合がもっとも高い競馬場。重い芝巧者は非常に苦戦しやすく、厳しい評価から考える必要があります。
2016年は軽い~軽めの芝の割合が増えていて、エアレーションとシャタリングの影響が感じられます。
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芝質の割合(2016年・前年比)と該当した週・シーンなど
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標準的な芝(約50.0%・35.0%↓。通常時)
長い下り坂の影響でキレ(=トップスピードと急加速力。特に後者)の要求度が低く、直線平坦でも芝質が少し重い競馬場。とはいえ、起伏の負荷が小さいので重い芝巧者はスピードやキレで劣るシーンに注意が必要です。
2016年の夏は極端な猛暑(+九州に上陸した台風が少ない)の影響か、開催を通じて例年より芝質が重く、パワー・スタミナタイプの差し・追い込み馬の好走が目立ちました。
『2016年夏の重い芝の例』
16'小倉記念 : 走破時計が2'00"0と遅い決着で、7歳馬が優勝。近年の良馬場平均は1'57"6。
16'北九州記念 : 走破時計が1'08"5と遅い決着で、7歳馬が優勝。近年の良馬場平均は1'07"1。
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