第57回 宝塚記念(G1)結果コラム

※...外人二人のおかしな事態に?

今年の宝塚記念も不思議な結果になってる事に気付かれただろうか?それは、後方に位置取って先に仕掛けた馬が鞍上が拙いにも関わらず競り合いで勝ってしまった事である。

確かに、馬の脚の使える長さは各馬で差があるので勝ち馬に対してケチを付けるつもりはない。ただ、私が不思議に見えたのは、勝ち馬のジョッキーがすでに必死のムチ入れで追い上げた4コーナーの時点で、まだ持ったままで直線に入ったラブリーデイが逃げ馬に並び掛けようと追い出した所で急に脚が鈍ってタレてしまった点にある。

これが技量の低い日本人ジョッキー騎乗というのなら大いに理解できる(ジョッキーは手綱を持ったままのつもりでも実は手綱を緩めた時点で馬に引っ張られていてジョッキーが気付かないうちに脚を使わせているという競馬学校上がりに有りがちな馬の手応えを勘違いするミス)。だが、今回ラブリーデイに騎乗していたのはルメールであり、3着に残った逃げ馬のジョッキーでは必勝が見込めないからとジャパンCでウオッカに起用されたほどの実力上位の名手である。つまり、勝ち馬のジョッキーはもちろん、逃げていたジョッキーよりも実力上位のジョッキーが、馬の手応えを間違えるという学校上がりのような半アマチュア的なミスをしている事が解せないのである。これがルメールについてのおかしな事態である。

次いで、もっとおかしな事態だったのがミルコである。

土曜日のレースからミルコらしい騎乗が全く見られず、ほとんど前には行かず、後方から追い上げてるように見せては全て直線でパタリと止まる騎乗ばかりしてことごとく人気を裏切った。まるで今週のミルコ騎乗馬は全て仕上がり不足としか思えないほど臨機応変のないひどい騎乗で、その挙句がドゥラメンテの故障付き2着では、どこぞのボンクラジョッキーのモノマネしてるのかと思ったほど。

私は、今週のミルコの騎乗馬ほど馬を手配した仲介者という存在に怒りを覚えた事はない。馬を勝たせる腕でミルコに優っている者などほぼいないのに何のためにいるのか全く意味がないからだ。確かに、ドゥラメンテの故障については不運な事故である。だが、ミルコほどの名手が判で押した騎乗を土日に渡ってするなど彼の実力からすればあり得ない事態。

主催者もこんな生業を認めているなど管理不行き届き以外の何物でもない。鞍上の割振りこそ主催者が執るべき事なのに妙な宣伝ばかりにかまけているから大事な馬が故障の憂き目に遭ったと言える。

一方だけならまだしも、この二人の名手が揃っておかしな事態に至った今年の宝塚記念は、私にとっては悪い意味で記憶に残ってしまうレースの一つになってしまったのが残念でならない!

読切感謝!