第70回 朝日杯セントライト記念(G2) 結果コラム

【人気決着も個々を検証すると...】

勝ったディーマジェスティは純粋に実力通り。何より本当だったらダービー馬に成れていた馬なのだから。よって菊花賞でも勝ち負け出来るはずで、問題は蛯名が勝てる競馬が出来るかだけ。あとは(蛯名の腕だけでは必勝は難しいので)2冠馬にさせて貰えるのか、それともクラシック上位馬のバランスからサトノダイヤモンドに敗れるかのいずれかに成りそうだ。ジョッキー個人は馬群を捌く腕で劣るので(皐月賞も今回も同じ乗り方しか出来ないため)ダービーの二の舞も十分あり得るが、それでも馬は強いので連対は外さないと思う。

逆に今回の競馬が良すぎたのが2着のゼーヴィント。よほど体調が良かったのか、スタートから好位置をキープしてまるでマツリダゴッホのような中山コースで好走すべきと言う最高の競馬をした。それでも自力で後方から上がっていったディーマジェスティに交わされてしまったのだから、同馬とディーマジェスティには着差以上の能力差があると言える。しかもジョッキーの実力で段違いの差があるだけに、菊花賞ではジョッキーの腕だけがディーマジェスティに再度肉薄する唯一の材料だろう。何しろ厩舎ではとても勝負にならないのだから。よって人気に成りすぎるようなら思い切って消した方が馬券的にもお得だと思う。

この逆が3着のプロディガルサンの方だと思う。今回の3番人気は対戦比較から見ると人気に成りすぎかと思ったが、同馬主のマウントロブソンを抑えて田辺なのにキチンと3着を確保したのは能力ある証拠。たしかにマウントロブソンが(凱旋門賞に乗せて貰えない胡散臭いダービージョッキーの)テン乗り川田だったのでファンの見立て通りだった事もあるが、今回の結果から本番でもゼーヴィントにも先着できないと判断するのは早計だと思う。何しろ今回は休み明けだったから。

いずれにしても優先出走権を得たこの3頭までが菊花賞の好走候補であるのは間違いなく、よほど長距離適性が高くない限り4着以下たちは別路線から古馬になっての活躍を目指した方が正解だと思う。特にマウントロブソンはいくら胡散臭くてもダービージョッキーを起用してこの内容では将来大きなところを狙うのはかなり厳しいだろう。