第68回 阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)結果コラム

【引退直前の藤沢和クラシック制覇の期待度アップ】

好枠を利して全く卒のない競馬で後続を完封した「完勝」と言う内容。これで、藤沢和クラシック制覇の期待値が大いに高まったと言える。最終的にはジョッキーに実力者を配した事がこの完勝の決め手であり、2着との着差と対応力の高さから見ても桜花賞の最有力候補は同馬であると評せるだろう。

惜しかったというよりもスタートで出遅れ気味だった事で危うく3着に成りかけたリスグラシューだったが、幸か不幸か前にいた馬が蛯名騎乗のレーヌミノルだったので出遅れ気味でも追いの腕の差もあって2着を確保できた。だが、やはりルメールと戸崎の差は枠順の差もあって流石に覆せなかったのでこの2着は極めて順当な着順と言って良いだろう。それでも、枠順と鞍上の実力から類推しても勝ち馬とは相応の差があると見えるので、ことクラシック戦線では人気の複勝候補と言う立場かと思われる。

レーヌミノルはこのジョッキーで3着に残ったのは立派の一語。しかも3番人気と言う人気に推されての結果だけに余計に馬が偉かったと言えるだろう。何しろジョッキーは人気だと平場でしか結果の出せない武豊の福神漬け&福永祐一の同類腕なしジョッキーだから。ただし、このジョッキーが起用されているからには、いずれにしてもここでの3着がG1レースでの最高結果になる可能性が極めて高いので、本田厩舎は一日も早くもっと追えるジョッキーを確保するのが命題に成るだろう。

ブザマだったのがバルザローナを起用した安田厩舎のジューヌエコール。位置取りは文句なしで競馬出来たものの、結局バルザローナが競馬学校上がりと同じような騎乗しかしてないため直線では伸びるどころかタレてしまった。このジョッキーもわざわざ短期免許を与える必要のない学校上がりでも十分出来る騎乗なので、今後は呼ぶ必要はないだろう。トウカイテイオーを御せないと自ら岡部に譲った師にしては、こんな程度のジョッキーをわざわざ早くから抑えた点が多いに解せず、いずれにしてもジョッキーを見る目を間違った事だけは確かだろう。誰が仲介屋だか知らないが、余程口が上手かったのではないだろうか!

結果的には人気通りの決着で、この着順が今後の牝馬クラシック戦線の基準に成ると考えて良いだろう。

それにしても、いくらジョッキーが名手だとしても今回のソウルスターリングの能力と対応力は傑出していると言わざるを得ない。好枠を利して最後までしっかり控え、追い出しに反応して抜け出すとジョッキーがソラを使わないようにムチを入れて最後まで気を抜かせない完璧な内容で勝ち上がった。どんなに青写真で楽勝を描いてもここまで実戦でその通りに成る競馬は滅多にお目に懸れないだけに末楽しみな馬だと言える!