第155回 天皇賞・春(G1) 予想コラム

【2強に勝てる馬は見当たらない!】

キタサンブラック vs サトノダイヤモンド...ともに今秋には凱旋門賞挑戦を図っている日本を代表する馬。それだけに、不慮の事故でも起きない限り両馬が揃って4着以下になる大穴決着は考えられず、せいぜい距離の紛れから、どちらかが3着に落ちるまでが精一杯の穴決着になると推察される。

よって今年の予想のポイントは、「2強の一角崩しの出来る存在の有無」になるだろう。つまり、最有力3着候補が一体何になるかと言う事。

ここに穴馬が飛び込むのが例年の天皇賞・春の傾向だが、今年も過去に両馬と接戦した事のある馬たちの方が逆に危なっかしい存在になっているので、一角崩しを狙う時点人気候補馬たちより、3着狙いに徹する穴馬に注意して予想を立てるのが今年は正解に近いと想定する。

この想定の要因になったのがゴールドアクターの騎手変更で、正直に言わせてもらうと『調教師は何を思ってここまで同馬と共に努力してきた吉田隼人を見離すのか!』と、調教師としての矜持(プライド)の無さに怒りの感情すら覚え、一角崩しまで期待していただけに大いに落胆させられた。

もしこの騎手変更で一角崩しが成されたとした場合、それが本当の意味で馬の能力の高さを示すモノかは大いに疑わしくなる。なぜなら、現状の中央騎手界を冷静に見れば、叩き上げで騎手力を磨いてきた外人や元地方の一流騎手たちと競馬学校卒とは明らかな実力差があり、縁故で良い馬に乗ってきた者と、弱い馬を騎手の腕で好走させてきた者とに差があるのは当然の結果であるからだ。

縁故で良い馬に乗ってきた関西競馬学校の代表が武豊と福永祐一なら、関東の代表が横山典弘である。そんな縁故の代表に乗り変わって好走して、一体誰が馬の能力が高い証拠と受け取るだろうか?

中川調教師の想いは別だと思うが、好走しても「縁故による疑わしい好走」、凡走すれば「乗り慣れた騎手を変えるからだ」になるのでは、どちらにしても調教師の存在価値は貶められる事になる。そんな馬に期待を懸けるなどいくら馬は好きでも人間的に無理がある。

よって現時点のシルシは・・・

◎=サトノダイヤモンド...騎手、馬格、いずれも優勝馬筆頭に相応しい。

○=キタサンブラック...騎手で見劣るも昨年の優勝馬で実績なら一番。

△=シュヴァルグラン...騎手は恥辱も3着候補なら日本一の超凡才。

△=シャケトラ...人気騎乗の田辺は不安も純粋な騎手力なら▲よりはるかに上。

△=アドマイヤデウス...鞍上が降りてないのが好材料。

△=レインボーライン...ミルコが乗ってくれば期待大。

△=トーセンバジル...▲鞍上より騎手力あるのが好材料。

△=ディーマジェスティ...騎手は下手くそでも馬の底力から最大の穴馬。

△=ゴールドアクター...ヤラセ筆頭なら同騎手。井の中の蛙マジックが使えればの唾棄すべき伏兵。

・・・以上とする。

ちなみに、上記以外の馬ではアルバートが誰を乗せてくるのかで面白味ある候補になると思われるが、ムーアのお陰で今の地位にいる馬だけに現状ではイヤでも割り引かざるを得ないのが惜しまれる所。私的には、『ムーアが乗りに来てくれないかなあ...』と思って止まない。(笑)