皐月賞余談

過去10年の皐月賞で2.00.0を切ったレースは下記に示した通り。

2013年 1.58.0(58.0-35.9)
    ロゴタイプ  (35.3)⑦→⑧→⑤(→③)
2009年 1.58.7(59.1-35.8)
    アンライバルド (34.6)⑪→⑫→⑨(→①)
2007年 1.59.9(59.4-35.9)
    ヴィクトリー  (35.9)①→①→①(→①)
2006年 1.59.9(60.0-35.7)
    メイショウサムソン (35.1)⑤→④→③(→②)
2005年 1.59.2(59.6-34.5)
    ディープインパク(34.0)⑫→⑨→⑨(→⑤)
2004年 1.58.6(59.7-34.4)
    ダイワメジャー (34.0)②→②→②(→②)

行われた年に、勝ち時計、その右の括弧内は前半5Fと上がり3F。
勝ち馬の馬名、その右の括弧内は勝ち馬の上がり3F、勝ち馬の位置取り(向正→3角→4角)、その右の括弧内は正面直線の位置取りを記している。

メイショウサムソンが勝った2006年を除いた他の年に共通して言える事は、正面直線入り口ですでに先頭に出ているか、先頭の馬を捕らえにかかっていたのである。2005年のディープインパクトの位置取りは⑤番手となっているが、既に捲り切った状態で、4頭の馬が横に広がって叩き合っている外から並び掛けている状態だった。

そこで、これらの勝ち馬の決め手を分類すると...

ロゴタイプ...好位からキレる脚で抜け出す。
アンライバルド...一気に捲り
ヴィクトリー...しぶとく逃げ切る
メイショウサムソン...好位からしぶとく伸びる
ディープインパクト...ジワジワ捲りしぶとさで押し切る。
ダイワメジャー...スローペースを利して鋭い抜け出し。

これはあくまでも私の主観によるものだが、これまで挙げたレースで強さが際立って見えたのは、昨年のロゴタイプと一昨年のアンライバルドだ。
共に抜け出しに掛かったタイミングでの脚が、実に鮮やかであった。

やはり、勝負どころでスッと加速出来る脚は有利。他の競馬場では圧倒していたディープインパクトはこの中山では、結構苦戦を強いられていた。このような加速力に乏しい馬は、3角から進出し捲りにかかるか、メイショウサムソンのように先行してジワジワと伸びるしかない。ちなみにこの2頭はその後もG1を何勝もしている名馬であった事を付け加えておく。

一番の理想は4コーナーでスッと加速出来るパワーがあると優位に立て、直線入り口で先頭に立ってから脚を持続ゴールまで持続させられるスタミナは必要不可欠という事だ。

2012年 ゴールドシップ
2010年 ヴィクトワールピサ
2003年 ネオユニヴァース
2001年 アグネスタキオン
2000年 エアシャカール
1999年 テイエムオペラオー
1998年 セイウンスカイ
1997年 サニーブライアン
1996年 イシノサンデー
1995年 ジェニュイン

サンデーサイレンス産駒が出走するようになり、勝ち時計が2.00.0を超えた年は上記の通り。

逃げ切った馬は非サンデー系。
差し馬で唯一非サンデーはテイエムオペラオーだが、この年の皐月賞はサンデー産駒がアドマイヤベガたった1頭とかなり珍しいレースだった事が影響している。

勝ち馬の血統を見てみると、2種類に偏りが見られるのが特徴だ。

・サンデー系×ネイティブダンサー系
ヴィクトワールピサ
ネオユニヴァース
イシノサンデー

・サンデー系×ボールドルーラー系
アグネスタキオン
エアシャカール
ジェニュイン

この2種類の違いは、母系の血の他に脚質的な違いも見られたりする。

サンデー系×ネイティブダンサー系...キレる差し脚
サンデー系×ボールドルーラー系...先行か捲り(キレ味が半減しており差しには向かないタイプ)

2012年のゴールドシップはサンデー系×パーソロン系。
この年は、上がりが38.4も掛かる消耗戦となり、モロに体力が問われたレースだった。

著者:夏影
 予想のベースになっているのは、今井雅宏氏考案の『Mの法則』。2002年の菊花賞。ヒシミラクル→ファストタテヤマの馬単を2点予想でゲット。 トライアルのレース振りから、ヒシミラクルは『淀の3000㍍で化ける』と確信しておりました。